「西川正勝」事件と法制度のあり方とは?201707_Yahoo

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2017年7月度のYahoo最多検索数2位となった急上昇ワードは、「西川正勝」です。
詳細データは以下をご覧下さい。

ランクイン回数トータルポイント詳細ワード
1回 
23,057,401点  
西川正勝

類義語でのランクインなし

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「西川正勝」さんとは誰か?

1991年に発生した、スナックママ連続殺人事件(警察庁広域重要指定事件第119号)
の犯人です。

この事件では、事件名の通り多数の女性が被害に遭いました。
内訳は、

殺害:4名
殺害未遂:2名

となっています。

西川容疑者は1992年1月に逮捕され、1995年9月に一審で死刑判決。
2005年6月に最高裁で死刑が確定していました。

「西川正勝」さんがランキング入りした理由

2017年7月13日に死刑執行されたからです。
加えて、「再審請求中」だったことがあげられます。

「再審請求」とは?

またもお約束ですいませんが、言葉の定義から見ていきます。

判決が確定した事件について、法に定められた事由がある場合に、判決を取り消して、裁判の審理をやり直すよう申し立てること、およびその手続き。再審を請求できる事由としては、虚偽の証言や偽造・変造された証拠などが判決の証拠となったことが証明されたとき(刑事・民事)、有罪の言い渡しを受けた者の利益となる新たな証拠が発見されたとき(刑事)、脅迫などの違法行為によって自白を強要された場合(民事)などがあり、刑事訴訟法・民事訴訟法にそれぞれ規定されている。刑事事件で再審が開始された場合、刑の執行を停止することができる。死刑確定後に再審によって無罪となった事件に、免田事件、財田川事件などがある。→再審査請求
(デジタル大辞泉より引用)

今回の場合は刑事事件ですから、

  • 虚偽の証言が発覚
  • 証拠の偽造・ねつ造等が発覚
  • 被告人の利益となる新たな証拠を発見
といった理由があれば、再審請求出来ることになっています。
これは正当な権利であり、何の問題も無いと思います。

しかし、

死刑判決に対する再審請求中は法務省は死刑執行を避ける傾向がある。そのため、2016年5月時点で確定死刑囚の約3分の2が再審請求をしている(確定死刑囚126人に対して再審請求中が93人)。再審請求をする際に延命の意図を明確に述べる弁護士もいる。
(Wikipediaより引用)

…これが事実なら、どう思いますか?

死刑執行について思うこと

先に筆者の考えを述べておきますが、筆者は死刑について肯定も否定もしません。

「人が人を裁く」

そもそも、この行為自体が非常にデリケートな問題だと思っています。

特に死刑判決・執行には批判的な人も多く、誰もが当事者として携わりたくない問題だとも思います。

冤罪だったとなれば、罪の無い人の人生を台無しにしてしまいますし。

しかし、

  • 被害者は「可哀そう」だけで済まされるのか?
  • 殺人事件の場合、遺族のことはどうするのか?
  • 出所後に再犯させないために有効な手を打てるのか?

といった課題がクリアにならなければ現行制度もやむなし、と考えています。

問題提起:どこまでリスクを許容出来るのか?

殺人未遂や暴行事件の被害者の話として、襲われた恐怖がトラウマとなり、
何年経っても記憶から消えないという話がよくニュース等で取り上げられます。

  • 被害者の恐怖の原因を、解き放って良いのか?

という問題が1つ。

その一方で自分の犯した罪を反省し、社会復帰後は人の模範になる様な素晴らしい人生を送る人もいます。

  • 反省し、立ち直った人の将来の芽を摘んで良いのか?
という議論も必要になる訳です。

要は「リスクをどこまで許容するか」だと思います。

ただ、残念なのが死刑制度の是非ばかりを感情的に論じている内容が多く、
被害者/加害者双方のメリットを考慮した冷静な議論になっていないと感じることです。

リスクをどこまで許容するかの議論も無いまま感情的に議論していても、
何も変わらないと思うのは筆者だけでしょうか?

「隔離」と「信頼」…どちらのリスクを許容するか?

事件の内容、及び加害者を見て個別に判断していかなければならないでしょうが、
ざっくり分けてみるとこんなパターンになるのではないでしょうか。

  • 何度も犯罪を犯している人間をどう扱うべきなのか?
  • 初犯であれば、どう扱うべきか?
  • 客観的に見ても情状酌量の余地があると思われる場合は?
筆者は、上記のパターンごとにどのリスクを許容するかを議論し、
決定すべきだと考えています。

  • 一般社会に戻す?
  • それとも、一生隔離する?
  • 他に何か良い案はある?
ここは真剣に考えるべきポイントとなるでしょう。何故なら、

どんな結論になろうと、リスクは私たち国民全員が許容する(負担する)ことになるからです。

一生刑務所に入れておくにせよ、刑務所の設備や人件費を負担するのは私たち国民です。

対して一般社会に戻す場合は、スナックママ連続殺人事件の様に新たな悲劇が発生するリスクもあります。

…どちらのリスクを許容すれば良いのか?

私たち一人一人が考えていく必要があるのではないでしょうか。

余談(あとがき):桂あやめさんの矜持とは?

先述の通り、被害者が受けた恐怖というものはなかなか拭い去ることが出来ません。
だからこそ、「恐怖の開放」というリスクを許容するか否かの議論が必要になる訳です。

しかし、恐怖の開放とは別に、被害者の心の傷をどう癒していくのか。
これも重要な課題だと筆者は考えています。

そういう意味では、被害に遭ったことをネタにしてしまった桂あやめさんは、
凄まじいプロ根性をお持ちだと言えますが…

 1991年、スナックのママ4人が連続で殺害された警察庁指定119号事件で、強盗殺人罪で死刑判決が出ていた西川正勝...